Renovation / oonojo,fukuoka / 2017
House in vault ceiling | ヴォールト天井のある家
Design : kitorepe | キトレペ建築設計事務所/松田和也
Construction : Jikuu construction atelier | 時空建築工房
Photo : Kouji Fujii | 藤井浩司 [ Nacasa & Partners ]
Funiture_dining table : Ryosuke Kuratani | 蔵谷亮介 [ nomade design ]
この計画は、ご主人のお父様が約30年前に設計したコンクリート打放しの外観に
鉄骨のヴォールト屋根が乗る特徴的なフォルムの3階建ての建物の改修計画になります。
敷地は閑静な住宅街の中にあり、大きな照葉樹がある杜を北に接しています。
計画の内容は 築年数を考えた建物のメンテナンス、断熱性能の向上を建物全体で行いながら、
一階の半分の床面積を三世代のための動線と交流のための広いダイニングキッチンスペースとして、
残りを二、三階を居住空間とする息子さんご家族のための独立したエントランス、書斎や
倉庫を配置しています。
二階のLDKの空間はアイランドキッチンからダイニングテーブルをあえて遠い北側の窓のそばとすることで、
改修以前からあった北側の窓に見える鎮守の杜を借景として感じるようになりました。
LDKとコンクリートの壁を介してつながる高いR天井の空間は家族が共有するライブラリースペースとなり、
そこから洗面・バスルームへとつながり、残るグリットに主寝室とウォークインクローゼット、その上の3階に
子供部屋が2室配置されています。
元々の構造がもつ気積と平面がもつ奥行きを暮らし方に合わせてをコントロールを加え、
古いものに対して新しいもので覆うだけの操作にならないように、コンクリート打放しの
無骨なテクスチャーには、新旧素材のコントラストを感じられるような端部のディテールとしています。
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